皆さんこんにちは。がんばろう!日商簿記2級合格。
テーマに入るまえに、試験制度に関する補足です。
まずは、アドバイスを一言。「制度云々よりもまず基礎力をつけましょう!」です。
2016年の2月までは現行のままです。工業簿記に関しましてはほぼ関係ありませんが、商業簿記はそれなりに変化があります。
最近すごく心配そうに質問してくるメールが多いのですが、そういうのを心配する暇があったら問題を解いてください。
今あまり神経質になる必要はありません。
2月に受かればいいだけだから、まずは今の制度でしっかり勉強してください。
新制度とはいっても、やることが急激に増えるわけではありません。
あまり気にしないことです。
試験制度の変更については、2月の試験が終わってから考えればいいのです。
その先の6月のことは今から考えてもしょうがないのでね。
今はまず、当面2月まで試験を受ける方は2月までの試験を考えればいいわけです。
2月に受かってしまえば、なんの問題もないわけですから、制度云々を考えるよりもまず、基礎力をつけましょう。
基礎力はそんなに変わらないから。
もちろんやることが多少入れ替わりますが、今やっている勉強は決して無駄にはなりませら。9割は同じですから気にしないことです。
さて、本日の本題の工業簿記に関して。
100パーセント同じです。
今の段階で工業簿記は、100点満点の40点。
この40点を満点とれたらすごく大きいです。
工業簿記は、商業簿記で大きな失敗しても、工業簿記で満点とれたおかげで受かった、というケースもよくあります。
柴山式の勉強をされた方は工業簿記が得意な人が多いので、ぜひ得意にしてほしいんですが、苦手になる人のパターンというものがあります。
その苦手パターンになる一番大きな問題のひとつが「勘定連絡」です。
そこで今回は、勘定連絡について、あらためて復習の意味で、基本的な流れを簡単におさらいします。
資料の画像ダウンロードのURL があるので、これについてご紹介します。
「勘定連絡」では、まずは現金、試算、柴山式です。柴山式相関連絡図を使えばまったく難しくありません。
左上が資産のグループ、右上が負債グループ、右の真ん中が純資産グループ。今回純資産は関係ありません。
右下が収益。収益に関係するのは、原価計算工業簿記では売上しかありません。
左下が費用です。左下は費用グループです。エリア5番と言っている費用グループ。
左上が資産グループ。資産グループと費用グループが大事です。資産グループと費用グループ。
この関係が立体的にわかればオッケーです。
柴山式の勉強をされている方は工場簿記が得意な方が多いので、ぜひ満点狙ってください。
①、まず負債貸方カイカク金。
借方が材料仕入れました。
②、現金払いました。
②は賃金、給料を払いました。実際枠ね。
②、貸方現金、借方賃金。
③、貸方現金で今度は直接現金、これは外注費です。
下請けとか支給品。
外注加工費とかいいますね。これは直接経費になります。
これは個別原価計算を前提としましょう。
まずは個別原価計算を考えると話にならないのでね。
③、貸方現金、借方仕掛品。
それから④、貸方現金、今度は間接経費。
貸方現金、借方間接経費。製造間接勘定いきます。
今度は材料費と賃金、労務費ね。
このふたつは直接間接わかれますので、各製品に直接後付けできるものは直接材料費、材料貸方、(5)の1。
借方(5)のこれは直接材料費。
(5)の2は製造間接費。補修材とか軍手とか、あとはボルト、ナット、それからいろいろあります。
机とかも間接材料費です。
机のように金額が小さく、備品勘定にならないものが間接材料費です。
備品勘定になると、減価償却費で間接経費に入ります。
減価償却費は間接経費です。
材料貸方(5)の2。
借方製造間接費(5)の2。
これは物品の消費だけど、製品を直接購入しないものですね。
商品を直接あとづけできないものです。接着剤、かみやすり、軍手など。
それから、賃金も直接費、間接費の2つあります。
これは覚えていらっしゃるでしょうか?
今回は予定でいきましょう。
予定賃金を使います。直接項の直接作業地に相当するものです。
賃金掛ける作業期間。直接作業時間。
(6)の1、貸方賃金、借方直接労務費。
直労と書いていますね。直材、直労、直径、製間。製間は製造間接費。
もうひとつ、賃金は給料や賞与手当は間接労務費ですし、それから間接工賃金とか直接工の間接作業賃とか手待ち時間はこれすべて間接労務費です。
パパっと分かれるところです。
貸方賃金(6)の2、借方製造間接費(6)の2。
賃金は実際の支払額、借方、貸方は予定の払い出しではなく配賦額。
仕掛品と製造間接費です。
配賦した金額の差額が3になります。
これは貸方賃金差異が出ました。これは貸方のチンイツ 。
借方は原価差異です。
これは借方差異といいます。不利差異は借方、有利差異は貸方ですよ。ぜひ、これは覚えておいてください。
さて、ここまでは今までの復習です。
わからない方は、テキストもう1回戻ってください。
柴山式は詳しくやっています。
それから次に、賃金の振替が終わりました。
製造間接費を振り返ります。
各製品に直接あとづけできないものです。
間接材料(5)の2、間接労務費(6)の2、間接経費④。これは実際端数役。
今回、予定配賦または正常配賦をしましょう。
いわゆる基本操業度を予算で割るやつね。
予定配賦率または正常配賦率を出して、これ掛ける実際の作業時間で計算します。
応用問題として、直接労務費基準とあって直接労務費の120パーセントというやり方もあります。
通常配賦基準は機械作業時間とか直接作業時間になっちゃうと思う。
もし、今の話にちんぷんかんぷんでついてこれないのであれば、直前期で「工業領域」がちょっと弱いということです。
もし、この話についてこれないということは勉強がまだ甘いということです。
初めて受験される方は、ある程度はしょうがありませんが、今の話がわかるようになればいいです。
貸方製造間接費、借方足かかり日に振り返る。
(7)の1。仕掛品が全部借方、当月の製造費用が集計されました。
完成した貸方仕掛品、借方製品にいきます。星印。
製品から販売した分だけ貸方に行って、売れ残った分は期末の製品在庫。
仕掛品在庫もあるし、材料在庫もあるし製品在庫もあります。
貸方製品、借方売上原価。
最後、原価差異について復習です。
これが「事業年度、期末の損益計算書をつくれ」、つまりPLです。
PLを作成の上で売上原価に加算します。または減算。
有利差異での減算、不利差異での加算。
このへんがパッとできるようになることが、本試験で工業簿記を得意にする秘訣です。
今度、売上原価に対して⑨の2で売り上げて、借方現金、貸方売上。
または借方売掛金、貸方売上で売り上げた金額と売り上げた原価、そして原価差異。この差し引きが売上総利益と粗利に相当します。
この流れがわかっていただければ、まずはこの流れを軸にいろんな応用系とか変化をすれば工業簿記は簡単です。基本はこれなんです。
今の①から⑨がサーッとイメージできれば工業簿記はオッケー。
柴山式を勉強されている方は満点狙ってください。
だめならだめでいいですが、基本は、みなさん満点を狙いに行ってください。
最低でも、第4問第5問のうちどちらかひとつは20点がとれたりすると、それだけでも楽になります。
もう一度、最後に繰り返します。
「工業簿記は満点狙いに行きましょう!」」
がんばりましょう。私はいつでもあなたの2旧合格を心から応援しています。ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
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10日ちょっとです。がんばっていただきたいと思います。