毎日10回、ありがとう、と言っていますか?
こういったテーマでお話しをしてみたいと思います。
私のコンサルティングの経験から、「生産性の高い職場あるいはチーム」と「生産性が低い職場、チーム」の違いについて、一般的な話しをします。
全てが全てじゃないのですが、かなり当てはまる傾向なので、これ、知っておくといいのですね。
離職率が高い、つまり、人がよく辞めてしまうとか、モチベーションがなかなか上がらなくてどんよりとした職場、それは、ある程度、上司に責任があります。
これ、家庭でもそうなのですが、子どもがあまり明るくない、暗い、おどおどしている。
奥さんがいつも愚痴ばっかり言っている。
というのは実は、家庭もそうですが、家庭環境、職場環境、基本はそこにいるトップの人、ある程度そこで一番権限を持っている、そういった影響力のある人の言動、たった一つの言動が違うことがあります。
例えば、よくあるパターン。
僕もコンサルティングしてて、言わないのですが、もっと気を遣えばいいな、と思いながら。
厳しいのが悪いとは言いません。
厳しくてもいいのですが、信頼関係のない厳しさというのは単なるパワハラと受け止められてしまうのです。
今で言うとパワハラです。
なので、信頼関係がない厳しさというのは、実は部下にとってはすごく迷惑なのです。
どういう状況かというと、何かやってあげてもすぐムスッとして。やって当たり前だと。
言ったこととちょっと気に入らないことがあるとすぐイラッとするとか、ムスッとする。
こういう上司の下で今時働きたいという人がどれだけいますか?と。
ですが、これ多いです、すごく。
自分はそんなことないと思っているかもしれませんけど、よかったら部下に聞いて、聞いても多分言わないと思いますけど。
ですから、第三者に見てもらえばいいのです。
ムスーッとして、やって当たり前みたいなこと、給料払っているのだから当たり前という状況ですと、折角やったのに、この人全然感謝してくれないと。
子どもじゃないんだからと言いながら人間ですから。
そうするとどうなるか?
ミスしないようにしようと、怒られないようにしようと。
当然これは新しいアイデアも出ませんし。
臨機応変だとか工夫という発想がないのです。
成長がないのです。
ですから、いつも上司がムスーッとして当たり前で。
昔からよく言うのが、「うちの親に褒められたことがない。」と逆に自慢げに言う人いますけど。
僕それは必ずしも正しくないと思っています。
それ、何か自分は厳しい環境に育てられたという、ことを軽く自慢しているのです。
ですから、僕は親が厳しいとか褒められたことがないということを言うところを見て、「ふーん」という感じで。
逆にあんまり良い気分はしないです、正直言っちゃいますと。
ですから、自分が厳しい環境に育てられたということはあまり宣伝しないことですね、ここは。
そんなの当たり前ですね、別に、誰もがそういう状況あるのですから、言わないと。
親が厳しいということは僕はあまり自分では言ったことはありませんし、僕の親は比較的自由でしたので。
厳しいことを自慢にしちゃうケースあるでしょ。
じゃあ、厳しいことがいいのかというとそうでもないのです。
厳しいというのと、単に威圧感があるというのを、混同して履き違えてることもありますので、ムスッとすればいいってもんじゃないのです。
どうせなら楽しいほうがいいし、楽しいのと緩んでるのは違うのです。
ここは間違っちゃいけない。
ということで、ムスッっとするのがいいとは限らない。
といいますかほぼ悪いですね。
95%はこういう状況。
ですが、こういう上司多いですね。
自分だけは違うと思っちゃダメです。
ほぼこれ当たってますから。誰もがあります。
みんながみんな、僕だってこういうことあるのですから、ケースバイケースで。
では、100%そうかと言うと、そういう時があるのです。
そういう時が多い人が逆に部下から信頼をなくされると。
ですから、辞める時にわかりますね。
辞める時に皆さん、表面上はお疲れ様と言いながら「ほっとしたよ。こいついなくなってよかった。」という顔するわけです。
そういう上司になりたくないですよね。おやじだってそうでしょ。
このおやじいなきゃいいとか思われたら困っちゃいますよね。
なんかいてもなんか汗臭いし、うざいし、説教ばっかりだし、と思っているわけです。
自分だけ違うと思わないことです。
まず自分がそうじゃないかと思ったら、どうすればいいかを考えるのです。
一番簡単な対処法を言います。これは本当に変わりますから。
これ本気で言うのが大事。気持ちだけ「ありがとう。」じゃダメなのです。
本当に「ありがとう!」と言うことを、相手の顔を見て言う。
あるいは相手の厚意について本当に理解して「ありがとう。」と言っているかどうか。
これを1日10回やってみてください。本当に変わります、職場が。
言われると、絵描きましたけど、「やったー!」と認められたと。
大事なのは、認められた、承認欲求ってあるのです。
マズローの第3段階です。
社会的欲求や自尊欲求、第3段階、社会的欲求であるとか尊厳の欲求、自尊の欲求、自分が認められたという、第3段階、第4段階という、結構高いレベルの欲求を満たすことになるのです。
第1段階は生理的欲求や物理的欲求と言って、食べる、飲む、寝るといった最低限の環境。
2番目は安全欲求です。
物理的な欲求の次に来るのは安全欲求で、安全欲求までは結構今の日本は賄われています。
大事なのは第3番目の所謂、社会的欲求。
親和欲求とも言います。
社会的に恵まれているかどうか。
4番目は自分の自尊心、自分のプライドですね、が認められたと。
この3番目の社会的欲求と4番目の自尊欲求。
尊厳の欲求、これを満たしてあげることが必要なのです。
勿論、甘やかせと言っているわけではありません。
ですが、この認められてるという信頼感があってこそ、叱られた時に受け入れられるのです。
逆なのです、みんな。先に怒られちゃうから、こんな人の言うこと聞いていられないとなるので、
まずは信頼関係を築く、別に媚びへつらうとかじゃないのです。
ちゃんと相手を見て、相手を認めるとこは認めるほうがいいのです。
認められるとこは絶対ありますから。
探すのも上司です。
従って、本気で言うのです。
相手を知ること、部下の話を聞いて、相手を知って、相手に「ありがとう。」と言うと。
「ありがとう。」をまず10回言いましょう。
苦手とかの問題ではなくて、やりなさいという話しです。
苦手で済む話じゃないのです。
これやらないということは、ある意味、職場放棄ですから。
義務を果たしてないと僕は思います。
「ありがとう。」と言えないばかりに会社を潰した社長の話ってあるのです、実は。
僕そういう話、聞いたことがあります。
「ありがとう。」がどうしても言えない。
じゃあしょうがない、社長辞めなさいという話しです。
「ありがとう。」の一つも言えない人が、人とコミュニケーション取れますか?
基本的なことが出来なければダメでしょ。
言わないのが威厳を示すみたいに思っている人いますけど、違いますよ。
「ありがとう。」のバーゲンセールでもいいのです。
ただ、勿論、心を伴って言うのです。
「ありがとう。」は何回言ったっていいのです。
ちゃんと言えばですよ、ちゃんとね。
何回と言うと、100回や200回言えというわけではなくて、これも程度問題ですから。
まず、10回くらい言いましょう。
朝起きてから、1時間に1回言いましょう、「ありがとう。」と。
お茶入れてくれたら「ありがとう。」。
ちゃんと相手の顔を見て「ありがとう。」。
これだけでも違うと思いますよ。
なんか余所を見て、書類見ながら「ありがとう。」じゃなくて、「ありがとう!」ね。
たったこれだけ。
これすら出来なかったら、他のもっと大きいこと出来ないでしょう。
これだけで僕、職場が変わったケース、何度か見ていますよ、本当に。
よかったらやってみて、「あっ、俺、ありがとうって言っていないな。」と思ったら、今日の朝、おはようの後、お茶を淹れてくれたら、「ありがとう。」、書類取ってくれて「ありがとう。」、コピーしてくれて「ありがとう。」、何か便宜を図ってくれたら「いつも、ありがとう。」。
もっと、倍言って「いつも、ありがとうね、助かっているよ。」みたいなことを言ったら、社会的欲求、「おお、認められた。」次はもっと上手くやろうと、工夫が入るわけです。
やはり、素晴らしい上司というのはマニュアルで縛るだけではなくて、最低限のマニュアルは必要ですが、マニュアルだけにこだわるのではなくて、やはり、部下が自分から率先して、工夫をするとか、そういった行動をしたくなるようにお膳立てをする、これが素晴らしい上司です。
これ、上司に限らず、友達との関係もそうです。
友達が「ああ、あいつのために助けてやろう。」と思ってくれるような人間関係って大事でしょ。
やっぱり、「ありがとう。」と言うべき時に、「ありがとう。」と言ってないケースって多いのです。
まず、「ありがとう。」と言いましょう。
これはすごく大事。
「ありがとう。」という言葉ですね。
ということで、心を込めて、1日10回、「ありがとう。」と言いましょう。
これだけで人間関係あるいは業績、離職率、いろいろなデータが向上する。
僕はいろいろな経験でもう20年以上、コンサルティングやっていて、本当にこの「ありがとう。」という言葉は魔法のキーワードです。
是非、使ってみてください。
1日10回言ってみてください。
変わりますよ。
私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまで、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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