今回の「前を向いて歩こう」は問題解決の基本パターンのお話をしたいと思います。
この考え方は勉強や仕事といった特定の領域に関わらず、その上に位置する上位概念です。
あらゆる問題を解決する時にこの3ステップを踏むと、多くの場合かなりすっきりと対策案が出しやすくなります。
ただし、What-Why-Howのうちの“How”が少し多いので、脳に汗をかくことになりますが、「脳に汗をかく」ということの1つの本質をお話したいと思います。
例えば何か困ったことがあった時、その問題の中心点、つまり困っていることの一番の問題は何かを考えます。
会社であれば「売上が上がらない」という問題がありますが、「売上が上がらない」というだけでは意味が分からないので、その中でも「売上数量が増えない」「お客さんの数が減った」というように、困っている現象の何が問題なのかということを特定します。
あるいは「簿記の成績が伸びない」「テストを受けても点数がなかなか伸びない」など、色々あります。
このような大まかな現象に対して問題点を特定するのが“What”です。
例えば「工業簿記が苦手だ」というような現象の中の何が問題なのかを特定します。
次に「工業簿記が苦手だ」問題の特定をしたら、「なぜ工業簿記が苦手なのか」という「なぜ」を3つ挙げます。
ここで10個挙げても良いのですが、最初は3つぐらいが丁度良いと思います。
「苦手なのはなぜなのか」というところを3つぐらい挙げて、分析してみます。
その3つの「なぜ」を考えて、さらにそれらの原因に対してそれぞれ3つずつ「どのようにしたらその原因を克服できるのか」という対策を挙げます。
そうすると、1つの問題について3つの原因を取り上げて、その3つの原因に対してさらに3つずつの対策を出せば、全部で9つのアイデアが出ます。
最初はこの9つのアイデアを出すのは大変ですが、1つ1つの原因についてさらに3つの対策を出すのであれば結構出ます。
重複しても構いませんし、意味が違うと思っても構いませんし、非現実的な内容でも構わないので、まずはアイデアを出すことが大切です。
アイデアを出すことであなたの頭の中の応用力が養われます。
これは「無」から「有」を生む練習です。
何もないところから付加価値のあるものを生む練習です。
結局、ビジネスというのは何もないところから付加価値を生んでお客様に喜んでもらう行動の連鎖なのです。
問題の特定(What)、原因分析(Why)、対策(How)で最後に9個のアイデアが出るような練習を1日1回でもやってみてください。
来年の今頃には相当力が付いていることでしょう。
1日9つのアイデアを1年出したらあなたの脳の体力が付きますし、応用力も付きます。
絶対に役に立ちます。
このようなWhat-Why-Howの対策が瞬時にできるようになるので、頭の脳がフル回転して本番の試験で初めて見る問題でも対処できるようになります。
良かったらこの3段解決法を試してみてください。
私はあなたの勉強や仕事における成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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