新しい勉強は、「できるところ」からはじめよう!

新しい勉強を始めたり新しいプロジェクトを始める時の勢いのつけかたについてです。
何事もずっと前にやったことの前例ばかり踏まえていては人間は発展しませんし、環境の変化にもついて行けません。
 
例えば今の状態というのは5年後には変わりますし、場合によっては1か月後にも変わっています。

環境が変化しているので、1年前にやったことが今も通用するかというと必ずしもそうではありません。
 
環境が変化しているのに1年前や5年前などにやったことと全く同じことをやっていると、進歩がありません。
 
環境の変化に適応できずズレが生じてだんだんジリ貧になっていきます。
従って、自分もある程度変わっていかなければいけません。
 
そういう時に新しいことを始めたり、新しい知識を身に付けたり、新しい勉強をする必要が出てきます。
 
簿記の勉強を始める時もそのような感じです。
例えば新しい部署に配置されたり、自分が昇進したり、新しい環境に身を置いたらそこで会計知識が必要になったり、色々なことがあります。
 
時間と共に自分たちが置かれている環境というのは変わりますので、その変化に応じて新しい勉強をしなければいけないという局面は沢山あります。
 
新しい勉強をする時にはどうするかについてですが、難しいことをやろうとせずに、まずは自分のできるところからやります。
 
第一歩は、今までやってきたことの時間を削らなければいけません。
1日の時間は24時間であって、それ以上増えることがありません。
8時間の睡眠があれば残りは16時間です。
 
16時間の活動時間のうち、1時間~1時間半の勉強時間を捻出しようと思ったら、1時間半あれば日商簿記検定2級や3級の直前期の勉強ができますし、日商簿記検定1級でも1時間半以上はコンスタントに半年や1年間勉強することによってかなり実力はアップします。
 
今まで日商簿記検定1級の受験経験がある方であれば1時間半の勉強を半年やることによってグンとレベルアップします。
 
1年や1年半でじっくり勉強する方ならば1時間半の勉強をして、直前期に2・3時間頑張って上手くメリハリをつければ簿記1級の合格レベルに近づくことができると思っています。
 
何か本格的に物事を行う時には1時間半ぐらいが丁度良いのです。
簿記3級や簿記2級であれば短期合格が可能な時間です。
 
1日1時間半勉強できれば1か月も掛からずに簿記3級は受かりますし、簿記2級でも1日1時間半できるのであれば2・3か月勉強すれば合格レベルに到達します。
 
このように1時間半というのは良い時間なのです。
1時間でも良いです。
 
例えば1日1時間の勉強時間を捻出しようとしたら、ABCD…XYZという色々な活動があるうちのXという活動はやりたくてなおかつできる活動です。
 
やりたくてできる活動というのはだいたい自分にとっては既にできるものです。
ここに関してはあまり発展性はありません。
 
あるいは、ものによりますが、いつも惰性でやっているゲームやパチンコやテレビを観るというのはやりたくてできます。
そういった自分が快適な時間を一部止めざるを得ません。
 
24時間のうち空いたスペースを作って、その空いたスペースに勉強時間を入れます。
これを習慣づけしなければいけません。
 
ということは、今までやりたくてできるものを止めてわざわざ勉強時間を入れる時に、勉強が背伸びした難しいもので、やりたくなくてできないものだったら本当にやる気が起きません。
 
ですから、せめて自分のできるところからやります。
あるいは、少し難しい論点でもできないところは気にせず先に進みます。
 
「分かったつもりで先に行く」というのはそういうことで、多少難しくても分かる範囲があるはずですので、分かるところだけ見れば良いです。
 
というふうに、自分のやりたくなくてもできるところだけ見てください。
「できる」から始めれば、できることが楽しくなってきます。
 
「できる」から「楽しい」にいけばしめたもので、だんだん難しいこともできるようになってきます。
 
最初はやりたくなくても、できるところから始めれば、「できる」→「やりたくない」が「できる」→「やりたい」という方にいきます。
 
できるようになれば楽しいです。
そうすると、「できる」→「やりたい」という領域に入ってきます。
 
そうするとどんどん勉強が進んできて、より難しいテーマもできるようになります。
ということは、だんだん分からないところが削れてきて、分かるものが多くなってきます。
 
そうするとその科目や勉強が好きなるので、まずはやりたくなくてもできるところから始めましょう。
 
基本が大事というのはそういうことです。
まずは自分が少し易しすぎるかなという、できて気持ちの良いところからいきましょう。
 
できて気持ちが良いところから勉強を始めていって、今までやりたくてできるところをやめたので、それとの引き換えで、せめてできるところで、やりたくない勉強でもできるところからやりましょう。
 
できるようになってくるとやりたくなります。
そういった形で少しずつ「できない」を「できる」という状態に転換して、できる→楽しい→できる→楽しいという良い循環にして、どんどん応用的な内容に入っていきます。
 
さらに難しいことができるようになると嬉しいです。
3か月前には全然できなかった問題ができるようになったら気持ち良いです。
 
そういった報告を柴山式簿記講座で私もよく受けます。
できないことができるようになって楽しくなるという前向きな気持ちを利用して、今までやってきたことを一部止めて、勉強でできるところからやっていきます。
 
そしてどんどん楽しい気持ちを増幅していく勉強法は一見遠回りですが、これが一番勉強の習慣がつきやすいです。
まずはできるところからやりましょう。
 
たまたま難しいところに取り組んだとしても、その中でも分かるところは一部ありますから、その分かる部分だけを意識して次に行きましょう。
 
「自分はここは分かった」という気持ちで前向きに勉強を進めていくことで、やりたくないものもだんだんやりたくなってきます。
ということで、勉強を頑張ってみてください。
 
新しいことを始めるためには今までやってきた快適な習慣の一部を削り取らなければいけません。
 
その見返りとして、せめて、勉強は最初はやりたくないかもしれないけれど、できるところから始めておくと「やりたい」という気持ちに転換しやすいです。
そうやって気持ちを切り替えて、時間を上手に活用してください。
 
私はいつもあなたの簿記の学習とスキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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