今回の「前を向いて歩こう」は、Win-Winという言葉を連発するときの注意点についてお話をしたいと思います。
そもそも、Win-Winというのは信頼関係というベースがあって、自分も相手にもメリットがあるということをお互いの話し合いの中でベースとしてできます。
お互いにメリットがなければ、片方が我慢することになります
自分だけにメリットがあって相手が我慢する場合(ウィン・ルーズ)もあれば、自分は我慢して相手にのみメリットを与える(ルーズ・ウィン)ということもあります。
この場合、どちらも勝ち負けになってしまってあまり健全ではありません。
たとえば親子の関係や上司・部下の関係というように、立場に上下関係があったときのWin-Winは特に注意が必要です。
これは取引先でもそうです。
大手で強い取引先と弱小の取引先というように、力関係のある2者間の状況ではWin-Winを簡単にやってしまうのは危険です。
特に強い立場の人間が「お互いWin-Winでいこうじゃないか」などと言い出した場合は要注意です。
「あなたのためを思って言っているのだよ」と言ったり、親が子どもに対して「おまえのためを思って言っているのだよ」というような場合には注意が必要です。
自分の都合を相手に押しつけるために相手を思いやるフリをするという、見せかけのWin-Winがあります。
「あなたのためを思って言っているのだよ」これは余計なお世話です。
これはあまり言ってはいけません。
特に子どもにとっては迷惑であり、私も気をつけています。
「本当にそうなの!?」と思ってしまいます。
自分の我を通したいから「あなたのためを思って言っている」と分かったフリをするのです。
これはある意味でズルいやり方です。
絶対とは言いませんが、このようなことが癖になって気づかない人もいます。
単に「相手のためを思っている」と思い込みたいだけです。
相手に譲ったフリをして我を通すという、強い立場の者が口にするWin-Winは注意が必要です。
これをやっていないでしょうか?
たまに見かけます。
自分の意見を通したいために相手を譲歩させるテクニックとして、知らず知らずのうちに使ってしまうということもあります。
始末に負えないのは、本人に自覚がないことです。
しかし、周りは気づいていますので気をつけてください。
「Win-Winって言っているのに、何故か周りはついてこないな」と思うことがありますが、それは自分の勘違いなのです。
ですから「Win-Winは」という言葉はあまり連発しないほうが良いです。
「Win-Winでいきましょう」と言うのは怪しいです。
それを言わずにお互いにWin-Winの関係を築くようなコミュニケーションを取ればいいのです。
敢えて言わなければいけないということは、実はWin-Winではないということを覆い隠している裏腹です。
「ゴミを拾いましょう」と言うということは、要するにゴミを拾っていないから言っているのです。
それと同じで、敢えて「Win-Win」と言うのはWin-Winではないということを本人も分かっているのです。
本当のWin-Winはわざわざ言わなくても相手と通じ合えるということです。
ぜひ、本当のWin-Winを目指しましょう。
これは信頼関係と相手の思いやりの上に成り立ちます。
どちらか一方が我慢する関係はWin-Winではなく、勝ち負けです。
注意しましょう。
私はあなたの成功・スキルアップ、そして人間関係の改善、色々な面での成功を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
PREV
研究開発費等とソフトウェアの会計処理について(柴山式総勘定元帳)
|
NEXT
一日一回、5分でいいから本を読む習慣を身につけよう!
|