成功のコツは、「予想」より「予測」を行うことです!

何かを準備や計画するときに「こうなるだろうな」と予め考えますが、これには「予想」と「予測」の2つの考え方があります。
 
この2つは似たような言葉ですが、かなり違います。
普段から「こうだろう」と自分の勘に基づいてやってしまうのは人情としてありがちなのですが、この方法はやりやすいが故に失敗も多いです。

昭和のような一本調子で右肩上がりの、価値観が分かりやすかった時代は予想でもブレることはありませんでした。
 
しかし、現在は価値観が多様化していて、昔のように親や先生が言うことを聞かない子供に対して「言うことを聞け!」とゲンコツ一発で済むようなシンプルな時代ではありません。
 
教師が学校で子供に手を上げたら問題になります。
それに、昔の物が不足していた時代とは違って、今は何でも手には入る時代で、物が溢れていて何を買おうかとガツガツしていません。
 
こういった多様な時代では山勘でやっていけるほど甘くないのです。
心の問題はあるのかもしれませんが、足りないものはないのです。
 
このような世の中で「予想」で成功する機会はあまりなく、「予測」が大事になっています。
「予想」と「予測」の言葉の違いについて考えてみましょう。
 
「予」というのは「あらかじめ」という意味です。
「予め思う」のが予想で、その言葉は妄想や仮想なので、根拠がないか不十分なのです。
 
勘というのは当たりません。
仮に予想が当たったとしても、「勘だ」と言われてしまうと検証のしようがないのです。
勘を磨くわけにもいきませんし、予想だと努力のしようがない検証になってしまいます。
 
では「予測」とは何かというと、予め測ることです。
測定や計測なので、事実に基づいた根拠のある計画なのです。
 
従って、事実に基づいてやってみて上手くいかなかった場合、その事実が間違っているかもしれませんし、事実から導かれた過程が間違えているかもしれません。
 
そうすると、その部分を直せばいいので、後になって点検・確認・改善ができるのです。
予測の場合は行動にブレがなく、誰もが検証できるので、誰かに手順通り予測をしてもらって駄目であれば、他人の行動に対しても自分で再現して点検しやすいのです。
 
勘でやるのは根拠がないので、失敗の修正がしづらいのです。
そのため、試行錯誤が沢山必要になってきます。
 
例えば発明などでは「予想」でも良いのでしょうが、多くの場合は与えられたルールの中で最大の結果を出す必要があります。
 
仕事や資格試験の勉強もそうですが、予め定められたルールの中で最大の結果を出すならば、やはり予測して方向を考えたほうが良いです。
 
ビジネスも同じで、適当に顧客サービスをやってはいけません。
「なぜこのような顧客サービスが必要なのか」ということを予めリサーチして、根拠をもって計画を立てて、上手くいったのかどうかを検証します。
 
ここで事例を2つ用意しました。
①は新商品開発の場面を例に挙げます。
 
予想の場合は、「これはすごい機能だから売れるぞ」と根拠もなしに勝手に思ってしまいます。
これは自己満足の世界です。
 
昔であればこの方法で何百何千という発明をやっている余裕がありましたが、今はそのような余裕はありません。
 
バブルの頃のようにマーケットが拡大しているわけではなく、むしろジリ貧ですから失敗を沢山する余裕がないのです。
効率良く失敗しなければいけませんので、予測が必要になります。
 
具体的には「先行する類似商品のターゲットへの意識調査では△△△のニーズがあるため、それにいかに商品の特徴を合わせるかが大事」といったマーケットインの視点で考えます。
 
ターゲットをきちんと調査した上で、そこに合わせて商品を提供するという発想がないと今はなかなか上手くいきません。
 
次に②は株式投資の例です。
予想の場合では、「ある投資情報雑誌や情報サイトによると『○○社が伸びる。成長一押し』と書いてあったからこれを買おう」といった、根拠のない判断をしてしまいます。
 
人の言うことを鵜呑みにしてはいけません。
株式投資は8割の人が儲からずに苦労するようにできているので、儲かる2割の中に入るには予測をします。
 
具体的には「△△の財務分析数値で12社を選定しました」「××業界の年平均成長率は10%で、あと7年続くと考えられます」といったように、勝ちやすいものをデータで調べます。
 
できるだけ客観的な事実を用意して、それに基づいて将来を考えることを予測と言います。
この発想を仕事や勉強に活かして頂きたいと思います。
 
予想ではなく予測に基づいて計画を立てるクセをつけましょう。
そうすると、あなたの勉強や仕事の成功率が上がります。
ぜひ参考になさってください。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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