「忙しい」という言葉に見る、イライラの原因

今回の「前を向いて歩こう」は、「忙しい」という言葉について考えてみたいと思います。
私達は物事が上手くいかなかったりやることがいっぱいあって色々なことに心を奪われていると、イライラしたり不安に思ったり怒りっぽくなることがあります。

これは心の安定が妨げられている状態だと思うのですが、そういうときは心の中がどんなふうになっているか。

マインドフルネスという考え方からヒントを得たり、カーネギーの「道は開ける」や、サイコ・サイバネティクスなど、浅学ではあるのですが自分なりに勉強をしていて1つ思ったことがあります。

これは仏教にも通じると思いますが、「忙しい」という言葉は心を亡くしている状態と言います。

つまり「心ここにあらず」ということで、どういう状況かというと、脳が疲れた状態に繋がります。

多くは過去・現在・未来のどれに対しても意識がいってしまうのです。
「なぜあんな行動をとってしまったのだろう」というように、過去をいつまでも気にしてしまいます。

次に、まだ来てもいない未来について、いたずらに不安に思ってしまいます。
「来週のプレゼンはどうしようかな」「明日は雨が降ったら嫌だな」というように、まだ来てもいない未来についてクヨクヨ悩んでしまいます。

もっと大きな話でいくと「将来私は年金がもらえるのだろうか」というように、未来について考え出せば不安の要素はキリがありません。

今ではなくてどうしようもない未来、終わってしまった過去に注意を向けすぎてしまうと、自分の心が疲れてしまいます。

こういう人というのはあれもこれも何も考えずに無計画にオロオロしていると疲れてしまいます。

脳というのは一度に1個のことしか考えられないのに、いくつも引きずってしまうと心をなくして不安に思ってしまいます。

1つのことに集中できないからスキルアップもできず、物事もなかなか進みません。
これは習慣なのです。

1つは過去と未来について思い悩み過ぎです。
“忙中閑あり”ということわざがあります。

閑静な住宅街というのは周りとの煩わしさから遮断されていて、中は静かになっています。
のどかな心、静かな心というのは物事に集中するときに大事だと思っています。

脳が元気な状態というのは、1つのことに専心しています。
つまり、過去にも囚われず、未来をあまり心配しません。

今のことでも全部をのべつ幕無し意識するのではなくて、1個に絞って集中します。
色々な選択肢から1つに絞ってそれに取り組むということを1つ1つクリアしていくことによって、スキルアップもできますし仕事も進みます。

「忙」より「閑」を考えていただきたいと思います。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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