これは職場やプライベートや勉強に関してもそうかもしれません。
例えば自分と教材とか先生とか専門学校との関係です。
自分と相手との関係で「自分は理不尽だな」「損をしているな」などと思ったときに、「自分は全く責任がなくて、相手に100パーセント責任がある」ということを思いがちです。
しかし、そういうときにこそ進歩が止まってしまうという落とし穴があります。
これは相手の立場からするとそうではなくて、「100パーセントおまえが悪い」と思っているかもしれません。
人間というのは立場が変わるとそういうものです。
そうするとお互いに進歩がありません。
歩み寄ろうという気持ちがないと、思考に柔軟性がなくなるので自分を守ることばかりに汲汲としてしまいます。
そうすると第三のアイデアや第三の進歩の道を閉ざしてしまいます。
これは私のコンサルティングの経験なのですが、今も色々コンサルティングは変えています。
例えば上司と部下の関係が上手くいかなくて相談を受けることもあります。
そういうときにはどちらも相手が悪いと思っています。
そこで、あえてこういうことを考えてみてほしいのです。
自分がいて、相手がいて、意見が衝突しています。
その状態ではどちらにも責任があるのです。
自分を守りたい気持ちが強いので自分を過大評価してしまいますが、五分五分だとあえて思ってみましょう。
気分的に難しいかもしれませんが、「あいつムカツク」と思っても「いや、ちょっと待てよ。あいつにそういう態度を取らせた俺に何か元の原因はないのか」というふうに考えるのです。
五分五分がベストです。
自分がゼロで相手が100というのはほぼありません。
必ず20パーセントか30パーセントぐらいは自分にもそれを引き起こした原因があるはずなのです。
自分に責任がないと思ってしまうと、自分がどうしたって変わらないので何も行動できなくなります。
しかし、自分の行動にもいくらかの責任があると思えば、その責任のある部分を改善すれば事態が変わる可能性があります。
ですから、せめて10パーセントでも自分に責任があると思うメンタルが大事です。
ただ、10パーセントだとほとんど無いに等しくなってしまうので、できれば3割ぐらいは自分でコントロールできたはずのことがあったのではないかと思ってみることが大事です。
自分が責任ゼロで相手が100パーセント悪いとはどんな場合でも思ってはいけないのです。
何かあって自分が大きな被害を受けても、それはその場所に行った自分が悪いのかもしれません。
あるいは挑発したかもしれません。
自分がその場で何か間違った行動をしたそのきっかけを忘れて、相手が全部悪いというのはおかしいのです。
絶対とは言いませんが、人生のほとんどは五分五分か3割ぐらいの責任があります。
ずっと生きていれば1日ぐらいは自分に責任が全くない日があるかもしれませんが、滅多にないような低い確率のことを言ってもしようがないです。
日常の大抵のことは0:100ということはないと思っておいたほうが良いです。
5:5、または3:7の範囲で自分にも責任があると思っておいたほうが健全です。
特にこれは上司と部下の関係で、上司が自分のことを理解していない場合、上司が100パーセント悪いと思うけれど、上司のその態度を引き起こした自分に全く責任がないのかといったら、そんなことはないのです。
ただ、それを今言ったらまずいと思うので言わないのだけれど、気づくのを待ちます。
自分で気づいてほしいのです。
部下が全く分かってくれない、部下がいつも遅刻する、自分の言ったことをやってくれないといったことがあったときに、上司にあなたに原因はないのかというと、だいたいあるのです。
100パーセント責任があるとは言いませんが、3割ぐらいは自分にも責任があるのです。
その3割を直せば7割変えてくれます。
0:100と思うことがまずいわけです。
これは逆に部下が上司に対しても同じです。
上司が自分の言うことを聞いてくれない、自分の提案が通らない、自分のやっていることを認めてくれないというときに、3割ぐらいは自分で何とかなる所がないかと思ったほうが健全です。
客観的には0か100かもしれませんが、主観的には自分の努力で何とかできる部分があったほうが良いわけです。
3割自分が変えられる所を変えて、それでもダメだったらしようがないです。
つまり、自分の行動を変化させるための考え方のテクニックとして0:100というのはないと思っておいたほうが健全です。
全て相手の責任にしているといつも他人依存なのです。
その考え方は自分にとって損です。
例え客観的に見て0:100に見えても、自分にも3割改善できる所がないかと思っておいたほうがあなたのためです。
何でもかんでも100パーセント他人のせいにする人が時々いますが、それを止めるだけでも自分の成長が変わります。
3割ぐらいは自分にも変えることで事態を良くできるチャンスがあると思えば良いです。
自分に3割責任があるということはチャンスだと思ってください。
前向きに考えましょう。
これはメンタルの考え方で、どんな場合にも当てはまります。
この考え方がお互いの譲り合いにもなりますし、人間関係の改善にもなります。
「自分は全く悪くない」という発想を一度横に置いてください。
「少しは自分にも責任があるのだ」と思って動いてみることをお勧めします。
これは社会の中で生きていくときの1つの知恵です。
ぜひ参考になさってください。
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。
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